テントの変遷 うぇぶきゃん援護シャゲキ

2008年12月01日

近代テントの変遷D

テントシリーズ、やっと5回目。

今回は『ジオデシックドーム型』のご紹介デス。
ジオデシックジオデシック型はドーム型テントに属してます。

ドーム型の亜種!?として前回紹介した「うお座型」やノーマルタイプの「クロスフレーム型」やこの「ジオデシック型」もフレームの張力・反発力を利用したドーム型テントの属します。
 左の写真はジオデシックドームを上から見た構造図で、右の写真はICIイシイスポーツの「パイネ ゴアテックススタードームテント」です。
使用されているフレームの本数が多いのが特徴です。上から見るとイラストのような感じのスタイルです。
「クロスフレーム型」や「うお座型」に比べ六角形でよりマルまたは半球体に近くなってます。
これは科学者だか数学者だか定かではないんですがR・バックミンスター・フラー博士って人が「構造物の中で最も強度が高いのが球体である」みたいな理論、ジオデシック理論という考えからヒントを得て、半球体に近いテントを考案したのです。それで、一般的にはジオデシック型と呼ばれています。
耐風性や積雪などの重さに優れた強度を発揮させるために半球体に仕上げています。確かに強度はズバ抜けて高いです。
 日本国内で経験する台風程度ではなんともありません。チョモランマのベースキャンプや極地の氷原などで吹き荒れるジェットストリームにも耐えてしまうテントのようです。(もちろんペグダウンの補強やいろんな支えは必要ですし、テント内部から人力で支えることもありますが…)
ジオデシック型のテントで有名なのがTHE NORTH FACE のテントでしょう。
THE NORTH FACE MOUNTAIN 25

けれど、日本国内ではノースのテントは重すぎてあまり広まっていないのが実情です。国産でジオデシック型テントといえば、写真のICIイシイスポーツの「スタードーム」が一番目にする機会が多いみたいです!去年、はじめてモンベルの「ジュピタードーム」を見ましたが、まだまだスタードームが優勢のようです。 
     reserve

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2008年11月26日

近代テントの変遷C

うお座1とうとうこのシリーズ第4弾です。 今日はドーム型テントの亜種!?とも言える「うお座型」テントの解説です。
銘々の由来はイラスト左にあるように、上から見ると星座の「うお座」のマークに似ていることからだそうです。
    ユニークなシルエット・広がる内部空間
 うお座型テントは通常のドーム型と比べて天井部分が広く開いた形状をしていますから、その分壁面が垂直に近い角度でせり立っています。
そのためテント内部は圧迫感が減って過ごしやすくなっています。また天井部が平面なので、室内で座っていても顔の近くにテント壁面のカーブが迫ってくるような感覚がないのも特質でうお座2す。
 このテントは一般に上部からの圧力(ほとんどの場合積雪ですが)に弱いとされています。圧力がかかると楕円の天井部が開いてしまうのでは・・・?という懸念です。
確かに極所の遠征にこのうお座型テントが採用されることは年々減ってきています。
しかし、うお座型テントの代表格MossTentsモステント(吸収合併されて現在ではMSR社)の創始者ビル・モスは「かなりの強度を発揮できる」と断言しています。
確かに信頼性のある強度を出しているはずなのですが、それより他のドーム型のテントの方が抜きん出た強度を出してしまっているので、うお座型テントの強度は劣勢に受け止められてしまうのかも知れません。
ビルの考案したテントはアメリカ工業デザインで優勝するほどテントという枠を超えてデザイン的にも高い評価を得ました。
一説によるとニューヨーク近代美術館にも所蔵されているとか(←コレ、かなり未確認的情報です)。
 Mossテントが消滅から久しいですが、日本でもMossテントの愛好家は、い〜っぱいいらっしゃいます。タレントの田中律子さんもその一人でした。
 国産でもかつてはうお座型テントは生産されていました。LATERRA初のテント(名称なし、コードナンバーのみ)やスノーピークのブリーズライト2などです。モステントと比べると見劣りしてしまうシルエットでしたが、サイズの割りに内部が大きく快適なテントでした。
しかし、日本の登山用テントは90年代から急速に軽量・コンパクトの追及に邁進してしまったため、やがてうお座型テントはフィールドから姿を消してゆくことになりました。
   reserve
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2008年11月24日

近代テントの変遷B

テントシリーズ3回目です。 今日はドーム型テントを紹介します。


現在、登山などを目的とした軽量・コンパクト性を求められるテントではドーム型が主流になっています。
カンタンに基本の仕組みを言いますと、金属(アルミニウム合金、ジェラルミン合金など)の肉薄なパイプを使用します。この金属パイプは「フレーム」とか「ポール」と言い、テントの骨組みを形成します。
このフレームをぎゅ〜〜っと湾曲させてテントの布地にセットします。曲げられた金属のフレームは元の直線に戻ろうとする、その張力を利用しています。
ですから、この作業だけで、テントとして自立してしまう画期的なテントです。前回までに登場した「屋根型」や「ウィンパー型」テントのように綱で引っ張ってバランスを整えたりしなくても、組みあがってしまうベンリなテントです。
ドーム型テントは現代では最もポピュラーなカテなので種類やバリエーションが無限にあります。詳細
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近代テントの変遷A

 ウィンパー型テント
ウィンパー型テント 第2弾にあたる今回は、ウィンパー型テントです。
前回観察した屋根型テントの進化版といったところでしょうか。屋根型はフレームが前後に1本ずつでしたが、ウィンパー型は2本のフレームをXに交差させたものを前後に配しているのが大きな特徴と言えます。
 
 このウィンパー型は1862年頃、イギリスの登山家エドワード・ウィンパーによる考案とされています。当初はテント布に帆布や動物の皮などを使用していたようですが、1950年代にアメリカでナイロン繊維が発明されて、登山用テントもナイロン繊維を採用したことによって大幅な軽量化に成功したようです。これは屋根型も同じように言えることです。
 今日ではドーム型テントに主役の座を奪われてしまいましたが、1980年代前半までは店頭でもよく販売されていたようです。まれに野外活動センターのような場所でウィンパー型テントを見ることもできます。
あっ、そういえば、ボーイスカウトでもウィンパー型を使用しているところを見たことありました。
また記憶に新しいパキスタンの地震やインド洋沖の大津波など、大きな災害の後に救援物資として使用されるのもウィンパー型テントが多いです。三角形で居住性が悪いとは言え、やはりドーム型と比べて居住性に優っているようです。極地以外で生活するとなるとこのタイプのテントとなってしまうのでしょうか。
 
  X(エックス)型ポール
 交差させたポールを幕体の前後に配置する独特のスタイルはウィンパー型の最大の特徴であり、強みであると言えるでしょう。
ちなみにポールの接点つまり交差部分はボルトなどによってしっかり結合されているものが多いです。
エックス型だとまず
@設営がラク
Aポールが倍の本数になった分だけ強度がUPする
B出入り口の真ん中にポールが立っていないので、出入りがラク
などのメリットがあります。
ウィンパーが考案した当時はおそらく画期的なアイデアだったことだと思います。

こちらも80年代までは店頭でも販売されていたようですが、現在では見つける方が非常に少なくなってきています。
  reserve
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2008年11月16日

近代テントの変遷@

 ホントにホントにいい加減な『テントの変遷』って企画を前に掲載してました。
触るとパリパリと裂けてしまいそうな古い雑誌『岳人』や人の話、
一度だけ見た帆布のテントなどを思い出して書いただけの
ヤバヤバなコンテンツでしたあせあせ(飛び散る汗)

 自分なりにまとめて記録しておきたかっただけの記事で
「ついでにブログに書いてしまおう!」レベルの無責任なコンテンツだったワケです。
 ところが、この企画がイチバンご感想のメールが届き驚きました目それでこちらのブログにインポートすることにしました。
 
  第1弾「屋根型テント」
屋根型テント 登山またはレジャー用として持ち運びを簡易に開発されたテントです。
テントというよりも、むしろシェルターといった装備しかありません。
テントの前後にポールを立てて、テント布を張るタイプです。テント自身では立ち上げられず、張り綱の張力でセットアップするタイプです。
ですから、ドーム型のような誰でも比較的カンタンに張れる代物ではなく、張り綱でポールを直立させるコツを会得していないと上手に張れないテントです。 
三角形のすごく居住性の悪いスタイルですが、テントそのもののサイズを大きくして居住性を確保していたものが多いようです。
壁面と床が分離しているタイプがほとんどで、水はおろかムシの浸入も珍しくなかったみたいです。

 近代登山ではこの「屋根型テント」が長く使用されてきました。ドーム型テント全盛の今日では姿を消しつつありますが、ツェルトの原型としてそのスタイルは現在でも続いてます。
また、自衛隊の野外演習でも「屋根型」タイプのテントは使われています。(三角形からホームベースを逆さにしたような五角形になっており、居住性はアップしています。) 
このテントは壁面と床面の布地が別々になってまして、何箇所か紐で結び合わせるポイントがあるタイプ。昔の人がテントの中に虫が入ってきたもんだ・・・みたいな話を聞きますが、ほとんどは床と壁面の間にできた隙間からだったようです。当時は(←当時っていつだよ!?あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗))帆布製のガッチリしたテントもあり、今日では考えられないような大荷物になっていたようです。

  テントが軽くなった!
 1938年にアメリカでナイロン繊維が発明されて、それから少なくとも数年後には世界初のナイロン製のテントが開発されたようです。
日本では1950年代後半国産初のナイロン製テントが製作されました(具体的に誰・どのメーカーかというと諸説ありましたのであえて書きません)。まあ、帆布を使っていた時代のテントよりは格段に軽くなったテントが出現したワケです。
 それからポリエステル製のものやテトロン製のものが製造されるようになると、テントは一気に登山でも多用されるようになったようです。帆布の畳んでも巨大なお荷物になってしまうテントのために野営を断念しなければならないような縦走行程にも大きく影響を与えたみたいです。
1950年代から現在までの間、山の道具もドラマチックに進化を遂げてきましたけど、なかでもテントの性能は飛躍的に向上してきたようです。ですから、ナイロンテント出現以前はテントを携行すると他の道具が運べる量も大きく制約されてしまったでしょうから、コンパクトで軽くなった分、1日の行動範囲や移動距離も伸びました。
こうした時代からしばらく経つとテントの軽量化も大きく進み、当時は「軽テント」という俗称も頻繁に使われたようです。
ウィンパー型」に続く

    reserve
posted by Concept By MoonSociety at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | テントの変遷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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